ベトナムの縫製工場で、梱包前の衣料品に付く糸くず・ほこり・残糸を防ぐには、仕上げ台に4–12インチの紙製粘着クリーナーローラーを常備し、「糸切り → ローラー掛け → 検品 → たたみ → 梱包」の順序を守り、完成品を床に触れさせないことが基本です。PRIMEAGが具体的な方法をご紹介します。
- AQLサンプルで見つかる糸くず・ほこりは、多くの場合、糸切り工程の後、汚れた台の上や床に近い台車で待機している間に付着します。
- 濃色の上着・パンツには、切り取り線入り50枚巻きの紙製ローラー。QC台の天板やたたみ板には、水洗いで繰り返し使えるシリコーンローラー。
- 明るい色の台を、始業時に毛羽の出にくいクロスで拭いておくと、ほこりが製品に付く前に作業者が気付けます。
- 粘着クリーナーローラーは常備品で、ホーチミン市・ビンズオン・ドンナイへは24–48時間で配送します。


糸くず・残糸が検品工程まで残ってしまう理由
最も多くくずが出るのは糸切り工程です。その直後にたたむと、くずが折り目の間に挟まり、顧客が袋を開けて検品したときに糸が見つかります。濃色の衣料品は特に指摘されやすくなります。
2つ目の汚れの原因は作業台と台車です。始業時に拭かない台には、前のシフトの繊維ぼこりが残っています。完成品を床に近い段に積むと、床のほこりやキャスターの跡が付きます。
場所に合わせた粘着クリーナーローラーの選び方
紙製粘着クリーナーローラーは幅4″(100 mm)、6″、8″、10″、12″(300 mm)があり、1巻50枚(オプションで60枚)、芯径38 mmで大半のハンドルに装着できます。青い紙は取れたほこりがよく見えます。12″は0.6–1.2 mの延長棒を付けて広い台をローラー掛けできます。
ステンレスハンドルのシリコーンローラーは粘着力が弱めで、QC台の天板、衣料品のたたみ板、フィルム袋など平滑な面に適しています。汚れたらぬるま湯と中性洗剤で洗い、自然乾燥させます。芯が劣化したら芯だけ交換し、ハンドルはそのまま使えます。
| ローラーの種類 | 長所 | 短所 | 使用場所 |
|---|---|---|---|
| 紙製 幅4–6″ | 扱いやすく、糸くずや髪の毛をよく取り、シートをすばやく切り取れる | 生産量が多いと消費が多い | 個人ごとの仕上げ台、縫い目、襟、ポケット |
| 紙製 幅8–12″ + 延長棒 | 広い面をすばやく処理できる | 製品の細かい角に入りにくい | 大型の天板、トレー、始業時のステーション清掃 |
| シリコーン ステンレスハンドル | 繰り返し使え、糊残りが少ない | 粘着が弱く、毛羽の多い生地には不向き | QC台、たたみ板、フィルム袋、平らな面 |
正しいローラーの掛け方
上から下へ、襟・肩・身頃・袖・パンツの裾の順に掛け、袖口・ポケット・縫い目は特に丁寧に行います。粘着面が曇ってきたら切り取ります。ほこりで埋まった粘着面はほこりを衣料品に戻してしまうためです。未使用のロールは密閉袋に入れ、直射日光を避けて保管します。
仕上げ台:明るい色、始業時に清掃
各台では冒頭の5ステップの順序を固定し、たたみをローラー掛けより先に行わないようにします。糸くずは利き手側に置いたふた付きごみ箱にすぐ捨て、床へ払い落とさないでください。
明るい色の天板なら濃色の糸くずが見えやすく、白物を扱う場合はコントラストのある敷板を敷きます。リーンパイプ(樹脂被覆鋼管)Φ28作業台には上段棚(耐荷重20 kg/段)があり、ローラーのハンドル、交換用ロール、梱包袋を掛けておけます。標準設計の作業台は5–7営業日で製作します。
始業時は、毛羽の多い綿のぼろ布ではなく40×40のマイクロファイバークロスで台を拭きます。クロスは40 °Cで洗濯し、柔軟剤は使用しません。
床に触れない完成品運搬台車
梱包後の製品は、リーンパイプ(樹脂被覆鋼管)多段台車(耐荷重100 kg/段)で倉庫や最終検品エリアへ運びます。裁断エリアやアイロンエリアを通るときは袋やシートで覆います。最下段は空箱用とし、たたんだ衣料品は置きません。台車上の待機量についてはWIPラックと台車で縫製工程間の滞留を減らす方法の記事で解説しています。
まず何から始めるか
- 直近のAQL結果を取り出し、糸くず・残糸・汚れの不良を個別に数えます。
- 各仕上げ台に紙製ローラー1本とふた付きごみ箱1個を置きます。
- QC台にシリコーンローラーを1本追加します。
- 始業時の台拭きスケジュールを記録します。
- 2週間後に不良率を比較します。
よくある質問
濃色の生地に紙製ローラーを使うと糊が残りませんか? 正しく使えば残りません。粘着層はほこりを保持するだけで、生地には移りません。粘着が曇ったシートは必ず切り取り、そのまま使い続けないでください。緩く付いたほこりが衣料品に落ちてしまいます。
50枚巻き1本は仕上げ台でどのくらい持ちますか?発注量の目安は? 1枚で通常3–5回掛けるとほこりで一杯になります。最初の1週間の使用量を確認してから、定期発注量を決めてください。
シリコーンローラーと紙製ローラー、どちらを選ぶべきですか?完全に置き換えられますか? 置き換えはお勧めしません。シリコーンは粘着が弱く、QC台やたたみ板のような平滑な面に適しています。ニットやフリースなど毛羽の多い生地には紙製ローラーのほうが糸くずをよく取ります。
更新:2026-10-21 — PRIMEAG 技術チーム
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執筆:PRIMEAG 技術チーム
更新日:2026年10月21日
