ベトナムのCNC加工工場で工具が欠けたり品番が混ざったりする主な原因は、機械テーブルや樹脂箱にまとめて置かれ、刃同士が接触することです。PRIMEAGは、機械1台につき1台の工具ワゴンを機械扉の横に置き、590 × 360 mmトレイに穴あけフォームを敷き、穴ごとに品番ラベルを貼り、シフト終了時に工具を返却するルールを提案します。
夜勤の午前2時。オペレーターは摩耗したばかりのエンドミルの代わりにφ10のエンドミルが必要になり、機械の足元の樹脂箱をかき回します。1本取り出すと、刃の角が欠けています。2本目はφ12でした。その間、機械は止まったままです。
- 刃欠けの大半は切削ではなく、まとめて置いたときの工具同士の接触で起こります。
- 工具1本ごとに、フォームを敷いたトレイ上の固定穴を決め、品番ラベルを付けます。
- 装着前にツールホルダーのテーパーを拭き、シフト交代前に工具を決まった穴へ戻します。



CNC工具ワゴンを機械の横に置くべき理由
超硬エンドミルは非常に硬い一方で、もろい工具です。箱に放り込まれて刃同士が当たるだけで、角が欠けます。小さな欠けは、加工品に筋が出たり、プログラムの途中で工具が折れたりして初めて表面化します。
ツールホルダーを機械テーブルに寝かせて置くと、別の問題も起きます。切りくずやクーラントがテーパーに付着するのです。汚れたテーパーのまま主軸に装着すると、工具が振れて早く摩耗します。
品番の取り違えは、径が数mmだけ違う工具が隣り合わせに置かれ、シャンクの表示が油でかすれているときに起こります。
機械の工具セットに合わせたワゴンとトレイの配置
ワゴンの選定
3段の機械工具用ワゴンは、ストッパー縁付きの590 × 360 mmトレイを備え、総耐荷重150–180 kg、高さ70 mmのストッパー付き硬質ゴムキャスターを装備しています。フックにはスパナを掛け、側面の差し込みラックにはドライバーや検電ペンを立てます。塗装の剥がれた部分はクーラントが付くと錆が広がりやすいため、早めに補修してください。
トレイに穴あけフォームを敷く
工具を立てて差す穴には、配置図に基づいてCNC加工した厚さ30–50 mmのPEフォームを使います(成形型による製作は50セットから)。取り出すときに隣の刃に触れないようにするためです。厚さ2–10 mmのEVAフォームはトレイの底敷きにのみ使います。EVAは約90 °Cで溶けるため、工具が冷めてから差してください。
ラベルと並び順
- 工具品番と工具番号(T)のラベルは、工具本体ではなく穴の縁に貼ります。
- プログラム内の工具番号順に並べます。
- 空いている穴は、その工具が機械内にあるか、再研削に出ていることを示します。
ラベルがかすれている場合は、戻す前にノギスでシャンク径を測ります。150 mmデジタルノギスの精度は約±0.02 mmです。測定前にジョウを拭き、ゼロ点を合わせてください。
予備工具と治具:ワゴンとは別に保管
箱入りの新品工具、再研削待ちの工具、破損工具は、仕切り付きで入出庫台帳のある工具キャビネットに入れます。バイスや重い治具は治具ラックに置き、工具ワゴンには載せません。
| 品物 | 置き場所 | 担当者 |
|---|---|---|
| 使用中の工具セット、ツールホルダー | 機械横のワゴンのトレイ | 各シフトのオペレーター |
| 予備工具、新品工具 | 工具キャビネット(台帳あり) | 班長または倉庫担当者 |
| 再研削待ちの欠け工具 | キャビネット内の赤ラベルの区画 | 発見者が台帳に記入 |
| 治具、バイス | 機械群横の治具ラック | 段取り班 |
工具返却とテーパー清掃のルール
- 工具を抜いたらすぐに決まった穴へ差し、機械テーブルに仮置きしません。
- 装着前に、清潔な乾いた布でツールホルダーのテーパーを拭きます。
- 欠けが疑われる工具は赤ラベルの区画へ移します。
- シフト終了時に空き穴を数え、引き継ぎ記録に記入します。
1週間で始める
- 最も多くの品番を加工している機械を1台選び、試行します。
- トレイ寸法に合わせて穴の配置図を描き、機械扉の横にワゴンの置き場を線引きします。
- 2週間後、刃欠け工具の本数を導入前と比較します。
輸出加工企業(EPE)である機械加工工場の場合、20,000,000 VND以上のご注文にはVAT 0%の請求書を発行し、PRIMEAGが現地輸出入の税関申告も追加費用なしで手配します。
保全班の工具の整理は保全班の工具キャビネット・工具ワゴンと5Sを、区画分けとラベル貼りは同様に部品の取り違えを防ぐ仕切りトレイとラベルをご覧ください。
よくある質問
- CNC機1台に工具ワゴンは何台必要ですか? — 1台の機械に1台です。2台の機械で共用すると工具が混ざりやすくなります。どうしても共用する場合は、機械ごとにトレイを分け、トレイの縁に機械名を貼ってください。
- トレイのフォームは定期的に交換すべきですか? — はい。穴が広がって工具がぐらつく場合や、フォームに油が多く染み込んだ場合は、新しいシートを切り出してください。
- 予備工具はワゴンに置くべきですか、キャビネットに保管すべきですか? — 施錠でき、入出庫台帳のある工具キャビネットに保管し、品番ごとの在庫数を把握します。ワゴンには使用中の工具だけを置きます。
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執筆:PRIMEAG 技術チーム
更新日:2026年10月26日
