5インチESDキャスターが10⁹ Ωに:PRIMEAGがこのロットを出荷しなかった理由

PRIMEAG技術チーム作成。2026年10月測定。

帯電防止品として販売される5インチ(Ø125 mm)自在キャスター:ターコイズPUタイヤ、樹脂コア、亜鉛メッキ鋼製金具、4穴角プレート、ダブルベアリング
帯電防止品として販売される5インチ(Ø125 mm)自在キャスター:ターコイズPUタイヤ、樹脂コア、亜鉛メッキ鋼製金具、4穴角プレート、ダブルベアリング

ESD台車は、キャスターが実際に電荷を床へ逃がしてはじめて意味があります。「帯電防止」と表示されていても一度も測定されていないキャスターは少なくありません。そのためPRIMEAGはESDキャスターのロットごとに(写真:部品台車用5インチ自在キャスター)専用測定器で抵抗を測定しています。

測定方法

測定器:TR1800 Environment & Megohmmeter。外部5 lb電極2個をキャスターの接地面に当て、試験電圧10 V(簡易選別用)で測定。ESD材料の抵抗は湿度で変わるため、温度と湿度も記録します。

TR1800で帯電防止キャスターを測定、結果8.05 x 10^9 ohm
1回目:8.05 × 10⁹ Ω – 41.4 %RH – 28.9 °C
TR1800で帯電防止キャスターを測定、結果4.34 x 10^9 ohm
2回目:4.34 × 10⁹ Ω – 43.9 %RH – 28.9 °C

測定結果

回抵抗湿度温度
18.05 × 10⁹ Ω41.4 %RH28.9 °C
24.34 × 10⁹ Ω43.9 %RH28.9 °C

2回とも、ANSI/ESD S20.20およびIEC 61340-5-1がESDキャスター・台車・椅子に求める1 × 10⁹ Ωの基準を超えています(キャスター経由の対接地抵抗)。つまり、このターコイズPUキャスターのロットは、メーカーのカタログに「帯電防止」とあってもEPA内の台車用としては不合格です。測定していなければ、このキャスターは台車に取り付けられ、お客様へ納品されていました。

PRIMEAGの対応

  • このロットはESD台車に使用しません。ターコイズのキャスターはESD表示なしの一般台車にのみ使用します。
  • 正しい電圧で再測定します。10⁶ Ω以上の材料の受入検査は100 Vで行う必要があり、10 Vは選別用です。以降のESDキャスターは100 Vで測定し、台車取付後の対接地抵抗も測定します。
  • 合格ロットのみ出荷:キャスター経由の対接地抵抗 < 1 × 10⁹ Ω。納品時の測定記録に%RH、温度、測定電圧を記載します。

作業台・床・マットの測定方法全体はESD抵抗の受入検査をご覧ください。

ESDキャスター購入時に確認すべきこと

  • 測定値はありますか?カタログの「ESD」表示だけでなく、実際の抵抗測定値を求めてください。
  • 測定条件は?湿度が低いと抵抗は上がります。結果には%RH、温度、測定電圧(10 Vか100 Vか)が必要です。
  • キャスターはフレームと導通していますか?フレーム、棚、キャスターがESD床まで連続した経路になって初めて効果があります。

PRIMEAGは3〜5インチのESDキャスター(自在・固定・ストッパー付き)を単品、またはリーンパイプ・アルミフレーム台車に取り付けて供給します。対接地抵抗 < 1 × 10⁹ Ω(100 V測定)のロットのみ、測定値付きでESDキャスターとして出荷します。

PRIMEAG CO., LTD – Room 10, Mezzanine, Dai Thanh Binh Building, 911-913-915-917 Nguyen Trai St., Cho Lon Ward, Ho Chi Minh City, Vietnam
Email: info@primeag.vn · Tel/Zalo: +84 906 108 292

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