ESDフロアフィニッシュ・シーラー:塗布時期、保守計画と再測定

静電気対策床コーティング剤(ESDフロアフィニッシュ)は、静電気拡散性または導電性のつや出しコーティングです(JD-37は10⁶~10⁹ Ω)。ベトナムの工場でESD対応のPVC床やエポキシ床に光沢と耐摩耗性が必要なときに使います。PRIMEAGは、清掃・塗布・研磨のスケジュールを文書化し、塗布のたびに点対アース抵抗を測定して1×10⁹ Ω未満で合格とすることをおすすめします。

ESD床は良好な測定記録とともに引き渡されたものの、手順書なしで清掃チームに引き継がれます。数か月後には通路がくすみ、台車のタイヤ跡が付き、「コーティングしてつやを出そう」という提案が出てきます。決めるべきなのは、何で、いつ塗り、どう再測定するかです。海外の資料では、この資材群を「esd floor finish」「esd sealer」と呼んでいます。

要点
  • ESDコーティングは通路に沿って徐々に摩耗するため、定期的に回復させる必要があります。
  • 均質タイプのESD PVC床は、コーティングが必須ではありません。
  • 一般のワックスは絶縁性です。床材メーカーが指定するコーティングのみを使用します。
  • 基準値を記録し、塗布や剥離のたびに再測定します。
3.8リットル缶入りの静電気対策床用つや出し剤
3.8リットル缶入りの静電気対策床用ワックス
SMT工場の光沢仕上げの静電気対策PVC床
SMT工場で仕上げたESD対応PVC床
施工後にTR1800と電極でESD対応PVC床の抵抗を測定する様子
施工後にTR1800で床を測定

静電気対策床コーティング剤とは何か、一般ワックスとの違い

オフィス用ワックスは絶縁性のポリマー膜をつくり、床材自体が基準を満たしていても、靴底から床材への電荷の経路を遮断します。ESDコーティングも同じくポリマー膜ですが、導電性または静電気拡散性の成分を配合しています。

  • フィニッシュ:最上層です。光沢と耐摩耗性を与え、定期的に回復させます。
  • シーラー:表面の微細な穴をふさぐ層です。一般品を使うと、下に絶縁層ができてしまいます。
  • 導電性ワックス:より高い光沢が必要な場合に使います。

静電気対策床用のつや出し・保守資材には、静電気拡散性つや出しコーティングJD-37(10⁶~10⁹ Ω)、導電性WAX、剥離剤EAR-11、保守用薬剤があります。塗り重ね回数と希釈率はメーカーの指示に従ってください。

コーティングが必要なとき

均質タイプのESD PVC床

静電気対策PVC床タイル600×600は厚み全体が導電性のため、表面が摩耗してもESD性能を保ちます。コーティングは、明るい表面が必要な場合や、台車の通路がすぐに汚れる場合のオプションです。

ESDエポキシ床

ESDエポキシは多層構造です。研磨やコーティングの前に床システムの構成を把握し、エポキシ施工業者に適合するコーティングを確認してください。

清掃・塗布・研磨の定期スケジュール

作業時期注意点
掃除機がけ、湿式モップ毎日または毎シフト中性洗剤またはESD用保守薬剤
主要通路の機械洗浄タイヤ跡や泥があるとき汚水を完全に吸い取り、乾燥させる
再研磨コーティングがくすんだが、摩耗しきっていないとき数点を測定
新しい層の塗り重ね通路が素地まで摩耗したとき既存と同じコーティング剤を、洗浄済みの面に塗る
全面剥離・再塗布コーティングが厚くなった、変色したときEAR-11で剥離し、素地を測定してから塗布

頻度は通行量によって変わります。各エリアで数サイクル観察してから決めてください。

塗布のたびに抵抗を再測定する

ANSI/ESD S20.20は頻度を規定していません。床は通常12か月ごと、高リスクエリアは毎月または四半期ごとに測定します。コーティングがある場合は、塗布、剥離、薬剤変更のたびに追加で測定します。

  1. 素地の床を格子状に測定し、基準値として記録します。
  2. 指示どおりにコーティングを乾燥させます。
  3. 同じ位置で点対アース抵抗を測定し、%RHと温度を記録します。
  4. 主要通路で人体–靴–床を確認します:3.5×10⁷ Ω未満、または1×10⁹ Ω未満かつ歩行電圧100 V未満。

自社で測定する場合はデジタル表面抵抗計TR1800(10~100 V、10³~10¹² Ω、5 lb電極2個付き、温湿度表示)を使います。測定器がない工場は、塗布の前後にPRIMEAGの技術者による工場での無料床測定を予約してください。対象はホーチミン市、ビンズオン、ドンナイ(月~土)で、日程は当日に確定し、測定は3~5営業日以内に5 lb電極付きTR1800で行います。測定点数は無制限、他社施工の床も対象で、購入の条件はありません。位置ごとの写真付きPDF報告書を3~5営業日後に送付します。結果は参考値であり、監査書類の代わりにはなりません。

保守手順のセルフチェック

  • 使用可能な薬剤のリストを用具倉庫に掲示していますか?
  • 塗布日、コーティングの種類、塗布前後の測定値を記録する台帳はありますか?
  • 清掃業者は、どこがESD床のエリアか把握していますか?

清掃や研磨の後に床の測定値が外れた場合はトラブルです。記事清掃・研磨後に静電気対策床の測定値が不合格になる場合をご覧ください。これから床を施工する場合は静電気対策PVC床の施工と検収をご覧ください。具体的な面積でスケジュールを作成したい場合は、ご相談ページからお送りください。

よくある質問

ESDフロアフィニッシュとESDシーラーの違いは何ですか? フィニッシュは最上層の光沢層で、定期的に回復させます。シーラーはコーティング前に下地表面をふさぐものです。どちらもESDタイプである必要があります。

新しく施工したESD対応PVC床は、すぐにコーティングすべきですか? 必要ありません。まず検収し、素地の測定値を記録してください。光沢が必要な場合にのみコーティングし、その後再測定して比較します。

導電性PVC床につや出しコーティングを塗ると、抵抗範囲は変わりますか? 変わる可能性があります。10⁴~10⁶ Ωの導電性床にJD-37を塗布すると、通常は静電気拡散性の範囲の値になります。全面に塗る前に再測定し、エリアの要求と照合してください。

更新:2026年10月31日 — PRIMEAG 技術チーム

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執筆:PRIMEAG 技術チーム

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更新日:2026年10月31日