ベトナムで納品されたESD作業台が合格かどうかは、そのロット自体の測定値で判断します:Rtt 10⁶–10⁹ Ω、Rtg 10⁹ Ω未満、各測定とも5か所。PRIMEAGはTR1800で測定し、記録PAG-QA-ESD-01を添付します。2026年10月のアルミ作業台10セットのロットでは7.59–7.65 × 10⁶ Ωでした。
納品されたESD作業台が合格といえるのは、測定値があってこそです。ANSI/ESD S20.20では、天板の点対点抵抗が10⁶~10⁹ Ω、点対接地抵抗が10⁹ Ω未満であることが求められます。PRIMEAGは梱包前にロットごとにTR1800で測定し、静電気対策抵抗測定報告書(様式PAG-QA-ESD-01)を製品に同梱しています。例えば、2026年10月に納品したアルミフレーム作業台10台のロットでは、7.59~7.65 × 10⁶ Ωでした。
- 何を測るか:Rtt(天板上の点対点)とRtg(天板 → アーススナップ)を、それぞれ四隅と中央の5か所で測定します。
- 判定基準:Rtt 10⁶ ≤ R < 10⁹ Ω(ANSI/ESD S4.1、STM4.1)、Rtg < 10⁹ Ω(ANSI/ESD S20.20 表3、IEC 61340-5-1)。
- 測定器:TR1800 Environment & Megohmmeter、5 lb円柱電極2個。測定時の温度と湿度も記録します。
- 受け取るもの:技術担当・QAの署名と社印入りの2ページの報告書。監査時には資材受入認定記録(product qualification)として保管します。



1. データシートだけでなく、ロット別の測定報告書が必要な理由
ESDマットのデータシートからわかるのは、材料が基準を満たす可能性があるということです。組み立てたばかりの作業台そのものを測った数値によって、このロットが実際に基準を満たしていることがわかります。マットが隙間なく貼られているか、アーススナップが下層の導電層と導通しているか、アースコードが正しい種類か、といった点です。ANSI/ESD S20.20の監査では、審査員はまず資材受入認定記録を求めます。QA部門に必要なのは「基準適合品です」という約束ではなく、測定値、環境条件、測定器、署名がそろった報告書です。保管すべき記録の詳細は、ANSI/ESD S20.20監査で工場が保管すべき記録の記事をご覧ください。
2. 報告書PAG-QA-ESD-01の内容
| 項目 | 記載内容 | 監査での用途 |
|---|---|---|
| ロット情報 | 顧客、PO番号、製品、数量、マットのロット番号、検査範囲 | クレーム時や定期再測定時のロットのトレーサビリティ |
| 規格と判定基準 | Rtg < 1.0 × 10⁹ Ω(ANSI/ESD S20.20 表3、STM4.1、IEC 61340-5-1)、Rtt 10⁶~10⁹ Ω(S4.1)。試験電圧10 V、結果が10⁶ Ω以上の場合は100 Vで再測定 | 審査員が規格の版と測定方法(STM)を照合 |
| 測定器と環境 | TR1800、導電ゴム底Ø63.5 mmの5 lb(2.27 kg)円柱電極2個、測定器で読み取った温度と%RH | 測定値は湿度がわかって初めて意味を持ちます。乾季は抵抗が上がります |
| 5ステップの測定方法 | 清掃して乾燥させる → 電極を25 cm離し、端から5 cm以上内側に置く → 値が安定するまで15秒以上保持 → まず10 V、必要なら100 V → 5か所を測定 | 工場の担当者が定期点検時に同じ方法で測定を再現できる |
| 表A – Rtt、表B – Rtg | 各表5行:位置、電圧、a.bc × 10ⁿ Ω形式の結果、合格/不合格 | 平均値1つではなく、各位置の測定値の証拠 |
| 結論と署名 | 合格/不合格、納品時の接地状態、6か月ごとの再測定の推奨。検査者・QA・会社代表が署名し、社印を押印 | 2部作成:1部は製品に同梱してお客様へ、1部はPRIMEAGが3年間保管 |


報告書サンプルをダウンロード(PDF、2ページ) – 「SAMPLE」スタンプ入りのサンプルで、顧客名、PO番号、担当者の署名は伏せてあります。
3. 実際のロットの測定値:アルミフレーム作業台10台、2026年10月
アルミフレーム作業台10台のロットで、天板は厚さ2.0 mmの2層ESDゴムマット(上層は緑の静電気拡散層、下層は黒の導電層)です。ホーチミン市の電子機器工場向けに納品しました。PRIMEAG工場にて31.9 °C、60.1 %RHで、アーススナップとアースコードを取り付けた状態の製品を測定しました。
| 測定項目 | 手前左角 | 手前右角 | 中央 | 奥左角 | 奥右角 | 判定基準 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Rtt 点対点(Ω) | 7.65 × 10⁶ | 7.60 × 10⁶ | 7.63 × 10⁶ | 7.65 × 10⁶ | 7.59 × 10⁶ | 10⁶ ≤ R < 10⁹ | 合格、5/5 |
| Rtg 点対接地、アーススナップ経由(Ω) | 1.30 × 10⁸ | 1.32 × 10⁸ | 1.33 × 10⁸ | 1.30 × 10⁸ | 1.30 × 10⁸ | < 10⁹ | 合格、5/5 |
この測定値から注目すべき点が2つあります。第一に、5か所の差は1 %未満で、マットが平らに隙間なく貼られ、浮いている部分がないことを示しています。第二に、Rtg 1.3 × 10⁸ Ωはアーススナップとアースコードを経由して測定した場合にのみ合格します。同じ天板をアルマイト処理したアルミフレーム経由(コード未接続)で測ると5.86 × 10⁹ Ωとなり、基準を超えます。アルミフレームはアースコードの代わりにはなりません。PRIMEAGが各作業台に専用のアーススナップとアースコードを付けて納品するのはこのためです。詳しくは静電気対策資材の受入時の抵抗測定の記事をご覧ください。



4. 工場での報告書の活用方法
- 受入時:QAが工場の測定器で1–2台を比較測定し(またはPRIMEAGに工場での無料測定を依頼し)、受入票にPRIMEAGの値と並べて記入します。2つの値が同じ桁(10のべき乗が同じ)なら問題ありません。1桁以上ずれる場合は、結論を出す前に湿度と接地線を確認してください。
- 使用開始時:作業台のアースコードを共通接地点(工場の接地ジャックまたは接地バー)に接続します。静電気対策接地システムをご覧ください。
- 定期点検:6か月ごと、またはマットやコードの交換後にRtgを再測定します。天板は清水で拭き、シリコーンを含む洗剤は表面抵抗を上げるため使用しないでください。QA用の測定器はリストストラップテスター・表面抵抗計をご覧ください。
- 監査時:報告書をマットのデータシートとともに資材受入認定記録に綴じ、工場の定期測定値は点検ログに続けて記録します。
サプライヤーの測定報告書は、工場が自社のESD管理プログラムを証明するための記録の一部です。ANSI/ESD S20.20認証は工場が取得するものであり、PRIMEAGが発行したり、その代わりになったりするものではありません。
よくある質問
PRIMEAGのESD作業台には、すべてのロットに抵抗測定報告書が付きますか? はい。ESD天板付きの作業台、台車、ラックはロットごとに梱包前に5か所を測定し、署名と社印入りの報告書PAG-QA-ESD-01を同梱して納品します。ESDゴムマットとリストストラップには、ロット別の測定票が付きます。
ESD天板はどのくらいの値なら合格ですか? ANSI/ESD S20.20に従い、点対点抵抗が10⁶~10⁹ Ω、点対接地抵抗が10⁹ Ω未満です。PRIMEAGが2026年10月に納品したアルミフレーム作業台のロットでは、7.6 × 10⁶ Ωと1.3 × 10⁸ Ωでした。
アルミフレーム経由で測ると不合格になるのはなぜですか? アルミバーのアルマイト層は絶縁層で、コーナーブラケットで組んだバー同士が確実に導通するとは限らないため、フレーム経由の抵抗は5.86 × 10⁹ Ωにもなります。天板は専用のアーススナップとアースコードで接地する必要があります。
工場の定期点検にこの報告書の様式を使えますか? 上のサンプルPDFをダウンロードし、同じ5か所の測定位置と同じ判定基準を使えば、定期測定値を受入時の測定値と比較できます。測定器の納品時には、PRIMEAGが空欄の様式ファイルをお送りします。
更新:19/10/2026 — PRIMEAG 技術チーム
月〜土 8:00〜17:00(GMT+7)・電話/Zalo: +84 906 108 292・Email: info@primeag.vn
ご相談方法: 無料技術相談 · 図面・レイアウトを送る · 30分以内に見積もりを受け取る
執筆:PRIMEAG 技術チーム
更新日:2026年10月21日
