食品・医薬品・化粧品工場のステンレス作業台、ラック、台車は、「納品時はきれいでも数か月でシミが出る」ことがよくあります。最も多い原因は鋼種の選定ミス、つまり湿気や洗浄剤のある環境で304の代わりに201を使っていることです。シミや点錆は、GMP・HACCP監査で指摘事項になります。本記事では、両者の違いと確認方法を解説します。
- 湿気が多い、頻繁に洗浄する、食品や薬品に接触するエリア:ステンレス304。
- 乾燥したエリア、密封包装済み製品の倉庫:コスト削減のため201も許容できます。
- 清掃しやすい設計:密閉溶接、溶接部の研磨仕上げ、水が溜まる隙間をなくします。



ステンレスはなぜ錆びにくいのか、それでもなぜ錆びるのか
ステンレスが錆びにくいのは、表面のごく薄いクロム酸化皮膜のおかげです。この皮膜は、鋼にクロムが10.5 %以上含まれていれば、傷が付いても自己修復します。ステンレス304はクロム約18 %、ニッケル約8 %を含みます。ステンレス201はニッケルの大部分をマンガンに置き換え、クロムも少ないため安価(約25 %)ですが、保護皮膜が弱く、湿気、塩分、塩素系洗浄剤のある環境でシミが出やすくなります。
| ステンレス304 | ステンレス201 | |
|---|---|---|
| 主成分 | ~18 % Cr、~8 % Ni | Crが少なく、Niも少なくMnで代替 |
| 湿気・薬品環境 | 耐久性が高く、シミが少ない | シミ・点錆が出やすい |
| 価格 | 高い | 約25 %安い |
| 推奨用途 | 加工・洗浄エリア、医薬品クリーンルーム、ラボ | 乾燥エリア、低予算 |
受入時の鋼種確認
- パイプ・板のロットの鋼種が明記された材料のCO/CQ(原産地証明書・品質証明書)を要求します。
- ステンレス判別液(ニッケル試薬)なら現場ですぐに結果が出ます。ハンディ分析計(XRF)ならより正確な結果が得られます。
- 磁石テストだけでは304と201を区別できません。冷間加工前はどちらもほとんど磁石に付かないためです。
清掃しやすく監査に通る設計
鋼種に加え、構造も清掃性を左右します。TIG溶接部の研磨仕上げ、パイプ端の閉塞、水が溜まる隙間をなくすこと、下部を拭けるアジャスター脚、ウェットエリアではメッシュまたはパンチングの棚板などです。PRIMEAGのステンレス304フレーム作業台は、40×40・厚さ1.2 mmの角パイプをTIG溶接し研磨仕上げしたもので、部屋の寸法に合わせて製作します。ステンレス304のラック・台車もご要望に応じて製作します。
よくある質問
ステンレス304は錆びますか? 201に比べればはるかに錆びにくいですが、高濃度の塩素や塩分、一般鋼の工具から付着した鉄粉に長時間触れるとシミが出ることがあります。水気を拭き取り、適切な洗浄剤を使ってください。
磁石でステンレスを判別できますか? 信頼できません。手早く確認するならニッケル判別液、正確に確認するなら材料のCO/CQまたはXRF分析計を使います。
ステンレス304のラックや台車を寸法に合わせて製作できますか? はい。PRIMEAGは図面に基づいてステンレス304の作業台、ラック、台車を製作します。製作期間は標準品で5~7営業日、新規設計品で10~15営業日です。
Email: info@primeag.vn · 電話/Zalo: +84 906 108 292
執筆:PRIMEAG 技術チーム
