SMTローダー用PCBマガジンラックの選び方と基板詰まり対策

SMT ラインのローダー/アンローダー用マガジンラックは、最大基板の長辺に約 10 mm を加えた寸法と、装置資料に記載された内寸高さで選びます。スロットピッチは一般的な基板なら 10 mm で十分です。裏面部品の高さが 8 mm を超える場合は 1 スロットおきに差すか、20 mm ピッチを使います。PRIMEAG では、ご注文前に実基板で試し、ラックの抵抗を測定することをおすすめしています。

ローダーの入口で基板が詰まると、装置のせいにされがちです。しかし実際にはマガジンが原因であることが少なくありません。サイズ違い、溝の摩耗、あるいは左右の側板が平行でなくなっているケースです。ラインが Panasonic、Fuji、Yamaha のいずれであっても、ラック選びは基板から始まります。

要点
  • ラックサイズ:最も多い基板ではなく、ラインで流す最大の基板に合わせる。
  • スロットピッチ:一般基板は 10 mm。裏面に背の高い部品がある場合はピッチを広げる。
  • 抵抗値:ラックは 10⁶–10⁹ Ω、ラック運搬台車から接地まで < 1×10⁹ Ω。
  • 耐熱:樹脂ラックは 80 °C まで。乾燥炉には入れない。
大型ESD対応PCBマガジンラックの寸法図
ラック寸法図:ローダーの内寸と照合します
複数のPCBマガジンラックを載せたステンレス台車
ラインと倉庫の間でマガジンを運ぶ台車
工場内のアルミフレーム50スロットESD対応PCBマガジンラック
50 スロットのラック。可動側板を基板の端まで寄せます

1. ラック選定前に測るもの

最大の基板を用意し、長さ、幅、厚さ、裏面部品の高さを記録します。装置の型式とローダー/アンローダーの内寸高さは目測ではなく装置資料から書き写してください。

ラックの外形寸法と最大基板サイズは別物です。お問い合わせの際は、どの数値が基板の寸法かを明記してください。

2. 基板サイズに合わせたサイズ選定

簡易ルール:基板の長辺に 10 mm を加えます。300×200 mm の基板なら R2-M サイズ(参考 330 × 250 mm)になります。複数機種を流すラインでは、最大の機種に合わせて選びます。

ラック外形(奥行 × 幅 × 高さ)最大基板(長さ × 幅)
355 × 320 × 563 mm330 × 50–250 mm
460 × 400 × 563 mm445 × 50–330 mm
535 × 530 × 569 mm530 × 50–460 mm

欧州メーカーのカタログ値です。ご注文確定時に再確認してください。

3. スロットピッチと裏面部品

溝の深さは約 3.5 mm で、基板は両端で支えられます。1 面目をはんだ付けした基板は部品が下向きになります。その部品が 8 mm より高い場合は 1 スロットおきに差すか、20 mm ピッチのラックを使ってください。ローダーの送りピッチは装置資料と照合してください。

4. 材質と接地経路

PCB マガジンラック・PCB 運搬台車は PP または ABS 製で、抵抗値 10⁶–10⁹ Ω、耐熱 80 °C です。乾燥(ベーキング)が必要な基板は金属ラックに移し、冷めてから戻してください。

ESD ラックが電荷を逃がせるのは、接地経路のある作業台や台車の上に置いたときだけです。

5. マガジン運搬台車

クリーンルームには、アルミフレーム台車(4 段、ゴムマット貼り 5 mm アルミ棚板、1 段 40 kg)を使います。アルミフレームのアルマイト層は導電性がないため、台車には専用のアース線を配線する必要があります。

倉庫や重いラックケースには、ボルト締めジョイントで組むリーンパイプ(樹脂被覆鋼管、Φ28)の多段台車(1 段 100 kg)を使います。基板を運ぶ場合は 10⁶–10⁹ Ω のラミネート棚板と導電キャスターを追加します。

フレームは 3 年保証、キャスターは 12 か月保証です。標準モデルは 5–7 営業日で製作します。電子工場向け台車の記事もご覧ください。

6. よくある不具合

症状原因対処
プッシャーで押すと基板が詰まる側板の締めすぎ、溝へのフラックス付着、溝の摩耗側板をゆるめる、溝を清掃する、摩耗したラックを外す
基板の反り側板による圧迫、薄板基板の支持板不足幅を調整し、支持板を追加する
レールが平行でない送りねじの摩耗、熱による側板の変形ノギスで溝の手前と奥の幅を測定し、ずれていれば側板を交換する

7. まず何から始めるか

サンプルラックの上段・中段・下段のスロットに実基板を入れて試し、台車に載せたラックから接地までを測定します。あわせてPanasonic・Fuji・Yamaha SMT ライン向け資材の一覧もご覧ください。

ラインで使用中のラックや台車も、PRIMEAG がホーチミン市、ビンズオン、ドンナイで実施している工場での無料抵抗測定の対象です(月–土)。TR1800 と 5 lb 電極を使用し、他社製品も対象で、購入条件はありません。写真付きの PDF レポートを 3–5 営業日後にお送りします。結果は参考値です。

輸出加工企業(EPE)のお客様には VAT 0% の請求書を発行でき、2,000 万ドン以上のご注文では PRIMEAG が現地輸出入の税関申告を無料で代行します。

よくある質問

  • 樹脂ラックをリフロー炉の出口にそのまま置いても大丈夫ですか? — おすすめしません。炉の近くではステンレス製またはアルミ製のラックを使ってください。
  • フラックスが付いたラックは抵抗を再測定する必要がありますか? — はい。溝を清掃してから再測定してください。側板が割れている、または溝が摩耗しているラックはラインから外します。
  • PT-PCB 台車の 1 段にマガジンはいくつ載りますか? — 800 × 600 mm の棚には、通常 355 × 320 サイズのラックが約 2 台載ります。
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執筆:PRIMEAG 技術チーム

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更新日:2026年10月24日